第3部 その他の一般諾行事 第9節 七五三の祝 一般では、11月15日に3歳、5歳、7歳の子女に盛装させ、母親とともに宮参りする風習がある。これは一つの見えとなって、母子のついやす費用は、その家庭にとって重い負担になっている。私たちクリスチャンが、これを信仰的に取り扱って、献児式の好機にすることはよい考えである。たとえば、親たちが子供を教会に連れて来て、牧師に祝福を祈ってもらうことは意義深いことである。このことは、子供を教会に親しませることになり、親も責任を感じて子供のために祈るものとなる。それゆえ、これも教会の行事の一つとするのがよいと思う。その時、感謝献金をすることは尊いことである。 賛美 聖歌 654「神のお子のイエスさま」 同 655「主がついてれば」 聖書 ルカの福音書2章21-40節(省略) 同 2章52節 イエスはますます知恵が進み、背たけも大きくなり、神と人とに愛された。 勧告 昔ユダヤでは、生後8日目にエルサレムの神殿に宮参りさせたものでした。その後もたびたび神殿に子供を連れて来ました。ルカの福音書2章21節からの記録によれば、イエスも幼子の時エルサレムの神殿に連れて行かれ、シメオンの祝福を受けられました。また12歳の時にもエルサレムに上ったと記録されています。 ですから、私たちクリスチャンも、子女を連れて教会に集う良い習慣をつけるべきです。私たちは真の神を霊とまことによって礼拝することを教えられています。ゆえに、機会をとらえて、その子弟を神に近づかせることは、実に両親の責任というべきであります。このようにして、子供たちの前途のために祝福を祈ることは、実に幸いなことであります。 祈祷 恵みに富みたもう全能の父よ、私たちは、今日御前に進みいで、尊い主イエスの御名によって祈りをささげ得ることを心から感謝いたします。 今、御前にある者たちは、この世に生を受けてから(三年)(五年)(七年)の間、幾多の病魔の中にも健康を与えられ、いろいろな災や危険から助けられ、御守りのうちに成長させられて今日に至りました。この恵みを深く感謝いたします。 今後も、「今日まで守られ来りしわが身、つゆだにうれえじゆく末などは、いかなるおりにも愛なる神は、すべてのことをばよきにしたまわん」と聖歌にあるように、どのような時にもその折にかなった助けと守りとを与えてください。また、霊性においても、肉体においても、神と人とに喜ばれる者として成長させてくださり、やがて立派なクリスチャンとして信仰生活を全うすることができるよう導いてください。主イエスの御名によってお願いいたします。 アーメン。 (ここで、できるかぎり両親にも祈ってもらうとよい。) 賛美 聖歌 292「きょうまでまもられ」 主の祈り 祝祷 願わくはとこしえの契約の血によりて、羊の大牧者となれる我らの主イエスを、死人のうちより引上げたまいし平和の神、その喜びたもうところを、イエス・キリストによりて我らのうちに行い、みこころを行わしめんために、すべての善き事につきてなんじらを全うしたまわんことを。世々限りなく栄光かれにあれ。 アーメン。